便秘は3種類あります
弛緩性便秘
弛緩性便秘は、大腸が緩んで蠕動運動が低下してしまうことで起こる便秘をいいます。
蠕動運動の働きが弱くなってしまうと、便をしたい、という感覚を感じることができなくなってしまうのです。
この弛緩性便秘になるほとんどの原因は、「腹筋力」の衰えによるものです。
病気などをして体力が衰えた、寝たきりになった、という状態で便秘になる場合、ほとんどの場合この弛緩性便秘です。
まれに、胃下垂などの内臓の状態によって弛緩性便秘になる人もいます。
しかし一般的には腹筋や内筋の衰えが原因の便秘です。
弛緩性便秘で、他に病的な部分がないという場合には、腹筋をしっかり鍛え、バランスのいい食事をし、水分をしっかり摂取するように心がけておくことで、改善していきます。
便秘の状態が継続的にある場合、一度しっかり病院に行き、どういう原因で便秘になっているのかということを調べてもらうといいと思います。
たいてい問題のない便秘ですが、まれに便秘の原因に病気が隠されていることがあります。
直腸性便秘
便を我慢してしまう・・・これよくあることです。
私も学生の頃、学校で便をするというのが恥ずかしくて、(だってトイレに臭いが残るじゃないですか!)ずっと我慢したり、あまり人がいないトイレにわざわざいって・・・・と、我慢ばかりしていたような気がします。
幸い便秘にはならなかったのですが、便を我慢するということで、便秘になってしまうことがあります。
それが、直腸性便秘です。
便が直腸に達したとき、直腸に刺激があります。
通常の場合は、この刺激によって便がしたい!という便意を感じることができるのですが、便をいつも我慢している人は、この刺激に直腸が慣れてしまい、それが便意にならなくなってしまうのです。
また便秘に長い間苦しむ方は、浣腸などを使用することもあると思います。
浣腸を何度も継続的に使用していると、直腸が浣腸の刺激に慣れていき、だんだんと効かなくなっていきます。
浣腸をしても便意を感じられなくなってしまうのです。
この直腸性便秘の場合、便が硬い、太い便になる傾向がありますから、便秘だけでなく、切痔となってしまうこともあるのです。
切痔になれば排便の際痛みが走りますから、便をすることが怖くなりますます便秘になってしまう可能性があります。
痙攣性便秘
痙攣性便秘とは、大腸の一部が痙攣しその部分が部分的に詰まってしまい、便がそこから先にいけなくなってしまう、つまり詰まってしまうという便秘です。
この便秘の場合、食生活や水分、また腸の蠕動運動が原因ということではなく、ストレスが原因となって起こることがほとんどです。
過敏性腸性症候群という病気がありますが、その病気の症状でもあります。
便はころころと兎の糞のようになります。
また細い便になったり、便をしたのにまだ残っているような残便感があり、便秘と下痢を繰り返すということが特徴になります。
痙攣性便秘の場合、食べ物を工夫しても水分をしっかりとっても、腹筋を鍛えてもストレスなどが加わればおこってしまう便秘なので、困りものです。
過敏性腸性症候群はかなり多くの方が悩んでいる病気です。
仕事や人間関係のストレスによって起こる症状なので、やはり現代病といえる病気になるかもしれないですね。
気持ちをゆったりもつ、また睡眠不足などをなくし、ストレスに対応できる体づくり、精神力を養っていくことが、この痙攣性便秘を少しでも良くするために必要になります。
しっかり医師に診てもらい、お薬を処方していただく、カウンセリングを受けるというのも大切なことです。
生活環境や体の筋力も原因
便秘は、自律神経の副交感神経に深くかかわる、というお話をしましたが、夜遅くまで起きている、という状況は、自律神経に悪い影響を与えてしまいます。
またホルモンのバランスも大きく狂ってしまいますから便秘にもなりますし、普段からイライラした感情が抜けずに、自分でストレスを作っているような状態になってしまうのです。
不規則な生活は便秘によくない、ということをよく理解しておきましょう。
最近は自転車で通勤する方やウォーキングを行う方をよく見かけるようになりました。
現代人は本当に運動不足ですから、運動をしっかり行うことは体の様々な部分に良い影響があります。
便秘にも影響があるのです。
腸の働きというのは、腹筋も大きく関係しているのです。
腹筋が弱くなってしまうと、腸の働きも低下してしまうので、便秘になってしまうことがあります。
入院したり、かぜなどで長くふせっていると、便秘になってしまいますが、やはり腹筋力がおちて腸の働きが弱くなってしまうからなのです。
我慢やストレスは便秘の敵
また仕事などをしていて、電話応対や、もう少しでこの仕事が終わるのに・・・と思いながら、排便を我慢してしまう、という人もいます。
しかし、我慢というのは便秘に非常によくないことなのです。
通常は便が直腸に達するとき刺激を与えます。
その刺激によって便意を催すのですが、それをずっと我慢している、我慢する習慣があるという状態になると、直腸の刺激に慣れてしまうので便意があまり感じられなくなってしまうのです。
なるべく我慢しないことが便秘には大切なのです。
また現代社会はどこにでもストレスが転がっています。
子供でさえも、ストレスを抱えているというご時世ですから、仕方がないことですが、ストレスを受けるということは、自律神経を乱すことになります。
腸の蠕動運動も自律神経に深く関係しています。
自律神経の副交感神経に左右されているのです。
ストレスを受け、自律神経が乱れてしまうと、蠕動運動が乱れてしまい、便秘という状況になってしまうのです。
ストレスを受けないという生活はまずない!といっていいでしょう。
ストレスを上手にいやす方法を自分で作っておくといいですね。
便秘には食事や水分が重要
便秘の状態はひとそれぞれです。
食べ物であったり生活習慣であったり、その方の環境にもよると思います。
では、食べ物、水分が原因となる場合を考えてみましょう。
食事の量自体が少ないという状況の場合、大腸の蠕動運動の働きが弱くなっていきます。
蠕動運動が弱くなるということは、便を押し出す力が弱くなってしまうということですから、便がなかなかでず、便秘という状態になっていきます。
また食物繊維が不足している食事も便秘の原因の一つです。
不溶性の食物繊維は水分をしっかりためて、便を柔らかくしてくれるので通りをスムーズにしてくれます。
便の量自体が、食物繊維によって多くなるので、腸の蠕動運動も動きがよくなります。
食物繊維を多くとるということは、腸の善玉菌を増加させるので便秘になりにくいのです。
食物繊維を摂取してもそれなりの量の食事をしても、水分がない状態では便も硬くなってしまいます。
食物繊維自体に水分がありますが、不溶性の食物繊維は水分をたくさん吸いますから、水分をしっかり補給するというのも便秘に欠かせないことです。
食べ物の量、内容、水分、どれも便秘の原因となるということです。
便秘の基礎知識
具体的に便秘の定義を知っておきましょう。
排便の回数が少ない
便の量が少量
水分がなくかたい便
排便困難
残便感覚や腹部膨張の感覚
この便秘の定義がいくつか自分に感じられる、という場合には、便秘という状態といっていいと思います。
自然な排便のメカニズムが乱れてしまい、長時間、腸内に便が滞っている状態。
非常に不快な状況です。
ただ人によって、私のように1日1回、もしくは2回でる、という人と、2日に1回というのが通常だと感じている人がいます。
排便の感覚というのは人それぞれ何ですね。
たとえ2日に1回という排便でも、排便した後にすっきりした感覚があり、苦しむことなくするりと便が出るということであれば、それは便秘と呼ばないでしょう。
逆に毎日排便があっても、必ず腹痛がひどいとか、出るまでに時間がかかってしまう、ということになれば、便秘という状態と呼んでいいと思います。
人によっても、症状が違うというのが便秘なのです。
他の人が、毎日便が出ていて、私は出ていないから便秘とか、何日以上でなければ便秘という定義はないということですね。
非常に辛い便秘
いつも便秘をしているという人は1週間くらい平気といいますが、それでもやっぱり便秘は苦しいものです。
私などは便秘がほとんどないので、1日でないだけでも、おなかが圧迫されているような感覚になって、腰まで痛くなってきます。
とてもじゃありませんが、1週間も便秘なんてことになったら本当に大変です。
特に女性は便秘に悩む人が多いようですが、なぜ便秘という状態になるのでしょう。
食生活、生活環境、いろいろな要素が加わっているようですが、まず、便秘の原因、またメカニズムを知る必要があります。
根本的に解決をしていかないと、生活習慣病のようなものですから治りにくいと思うのです。
便秘と一口にいっても、本当にたくさんの種類があるのですよ。
生活習慣や食生活を改善していけばすっかり治ってしまう便秘と、そんなことではびくともしない便秘もあります。
また便秘の原因に病気が関わっていることもありますから注意が必要です。
便秘で悩む方は大勢いらっしゃいます。
そんな方々が、すっきり便を出せるように、原因、また自分がどのような便秘の種類になるのか、ということを理解していきましょう。